Atelier · The Hand Behind the Work
作家と、その工房。
名は語らず、手だけが語る。極小の画布に絵を描いてきた超絶技巧で、一頭ごとの生命に絵を宿す作家がいます。
作家について
爪という極小の画布に世界を描いてきた手が、いま、世界最大級の昆虫の背へと向かう。
アトリエの肖像
名は、作品が決める。
作品ごとに、作家の名の見せかたは変わります。実名と肖像を添えるもの、実名のみを記すもの、そして「HERCULES LABO 作成」として工房の名で世に出るもの。いずれも、作品そのものを主役にするための選択です。
実名 + 肖像
実名のみ
HERCULES LABO 作成
作家の言葉
The hand speaks; the name may wait.
私が誰であるかより、この一頭に何を残せたか。名を伏せることも、明かすことも、すべては作品のためにあります。
制作工程
五つの工程
一頭が作品になるまで。研ぐ、描く、施す、守る、納める。急がず、順を追って。
工程 01
下地研磨
天寿をまっとうした個体の甲を、丁寧に整え研ぎ上げる。絵の宿る画布を、まず沈黙のなかで用意します。
工程 02
デザイン
一頭ごとの造形と稜線を読み、意匠を起こす。その個体だけの構図を、この一点のためだけに描き定めます。
工程 03
手描き施術
極細の筆と顔料を、甲の上へ。ミリ単位の超絶技巧で、光の粒のような一筆を積み重ねていきます。
工程 04
仕上げコーティング
描き上がった絵を、透明の層でそっと封じる。年月を越えて艶と色を保つための、最後にして最も慎重な一手です。
工程 05
ケース封入
完成した一点を専用のケースへ納め、開閉部を封蝋で封じる。作品証明書(COA)と固有のシリアルを添えて、ここで、作品は工房を離れます。
