私たちの約束
We never
kill for art.
芸術のために、命を奪うことはしません。天寿をまっとうした一頭にのみ、私たちは筆を入れます。それが、この家の絶対の一線です。
境界について
生き物を素材とする芸術には、越えてはならない境界があります。私たちはその線を、はっきりと引いています。
三つの約束
私たちが守ること
この三つを、例外なく守ります。ひとつでも欠ければ、その個体に筆を入れることはありません。



その一 — 養殖由来
私たちが用いるヘラクレスオオカブトは、すべて人の手で育てられた養殖個体です。野生の森から一頭も奪いません。生息地の生態系を損なうことなく、作品はこの世に生まれます。
その二 — 天寿をまっとうした個体のみ
作品となるのは、寿命を静かに終えた個体のみです。筆を入れるために命を早めることは、決してありません。役目を終えた一頭が、次のかたちとして遺ることを、私たちは尊びます。
その三 — 供養
一頭一頭に、命があったことを忘れません。日本には、道具や生き物に感謝し、静かに手を合わせる文化があります。私たちもまた、素材となった個体を悼み、供養したうえで、作品と向き合います。
ヘラクレスであること
短い一生を、永遠のかたちへ。
ヘラクレスオオカブトの成虫の寿命は、わずか数か月。もともと標本として遺されてきた昆虫です。天寿を終えた一頭に絵を重ねることは、その生を否定するのではなく、失われゆく姿を美として遺す営みです。押しつける物語ではありません。私たちはただ、命の造形に敬意を払い、静かに筆を置きます。
